オリジナル小説 #3
想い
「え、お前双葉さんのこと好きなの?」
ひゅうがは、さっきそう言ったのに僕はもう一度聞き直した。
「ま、まぁな、!」
と、ひゅうがは照れながら言った。」
「そうかそうか。」
僕は複雑な気持ちを、抱えながら言った。
「もう、どうしたらいいかわかんないんだよね(笑)」
とひゅうがは言っていたが、(それはこっちのセリフだ)って心の中で言っていた。
僕は、平然な態度を装って言った。
「アタックしてみれば?」
そう言うと、ひゅうがは
「どうやって?」
と聞き返してきた。僕は適当に
「LINEとか学校で話しかけたりすればいいんじゃない?」
と言った。
「適当かよー(笑)」
僕は、動揺が抑えられなかった。外の風で木は大きく揺れていた。
「まぁ、俺に恋愛相談とか無理に決まってんだろ。」
と言ったら、ひゅうがは何故か一瞬固まって言った。
「まぁ、確かにそうだよな(笑)」
と苦笑いをしながら言った。もうすでに、この時にひゅうがは気づいていたのかもしれない。
「まぁ、ゲームでもしようぜ。」
と僕が誘うと、
「そうだな!」
ひゅうがの表情が切り替わった。
そうして、僕らはゲームや色々なことをした。ゲームも一生懸命した。とにかく色々なことをした。途中飽きたけど、それでも続けた。今思えば、とにかく忘れたい自分がいたのだと思う。
僕とひゅうがは、疲れ果てて部屋を暗くして寝る準備をした。部屋が思ったよりも真っ暗だった。近くにあるものも全く見えなかった。そう、なにもかも自分から閉ざすように見えなかった。
「なんか、りょうたいつもより遊びに熱心だったよね。」
「そうか?なんか泊まりでテンション上がってたのかもな。」
そうやって、僕は嘘ついた。ひゅうがは嬉しそうに笑っていた。
「まぁ、楽しかったよ。」
と、ひゅうがはそう言い残し深い眠りについた。
僕は、ずっと考えていた。これから双葉さんをしっかりと好きでいていいのかや、ひゅうがにどんな接し方をすればいいかなど、考え過ぎてなかなか寝付けなかった。
~翌朝~
陽の光が、僕らを照らすように入ってきた。その陽の光で、僕たちは目覚めた。
「どうだ?昨日は寝れたか?」
まぁな。と言って僕は起き上がった。本当は、もっと寝たかった。全てを一回捨てて寝たかった。
「え、、ちょっと待てよ、、、」
とひゅうがは、携帯を見ながら止まっていた。僕は気になってどうした?と聞きながら、ひゅうごの携帯を斜め後ろから覗き込んだ。
それを見た瞬間、僕は大きく再確認するように目を見開いた。